実家の木製ダイニングチェアがガタついて古いので捨てるというが、なんだか勿体ない
というわけで、もらってきました
ちなみに元の写真を撮り忘れましたが、元はこんな感じの重たそうな椅子でした(※イメージ画像)
確かにずっしりと重くて座面の布も汚れクッションもぺしゃんこ。背もたれも剥げがあり大きくてかさばります
軽い椅子にリメイクできないかなと考えていてペーパーコードスツールという存在を知りました
↑のように、まず見た目がナチュラルでシンプルで素敵
そして普通のウレタンなどのクッション素材の椅子よりもとっても軽いらしい
座面の編み方もそれほど難しくなさそう
というわけで、ペーパーコードで座面を編み、古い木製チェアをペーパーコードスツールにDIYしてみました
無心で夢中になれる楽しい作業で、編み終わったときの達成感はすごかったです
興味のある方はぜひチャレンジしてみてください
ペーパーコードスツールの作り方
本来は4本の脚と横棒を組み合わせた木の枠組み(フレーム)から作りますが、今回は既存の椅子をリメイクしますので、座面を張るところからの説明になります
軽いスツールにしたかったので、背もたれをノコギリで切断
座面と背もたれをとるだけでとっても軽くなりました
座面の下に座面を支える横棒が入っていましたが、それがあると紙紐が編めないのでそれもとってしまいました
ペーパーコード(紙紐)とは
ペーパーコードとは樹脂を含ませてねじった紙ひものことです。ビニール紐と同様に新聞を束ねたり、梱包につかうこともあります
紙で作られているので環境に優しいことでも知られていますが意外と強度や耐久性もあり、しっかりと結んだり荷物を固定することも可能。椅子の座面に張る用途でも人気です
ペーパーコードスツール
ペーパーコードスツール(ペーパーコードを使った椅子)は、手が込んでいるため購入すると結構なお値段がします。ナチュラルで優しい風合いでデザイン性も高くて素敵ですよね
ペーパーコードスツールのメリット
- 軽量で持ち運びが簡単
- 環境に優しく、リサイクルがしやすい
- 通気性がよく、夏場でも蒸れにくい
- 独特の風合いがあり、デザイン性が高い
- 耐久性があり、長期間使用できる
デメリット
- 水に強くないため水気の多い場所での使用は、注意する必要がある
- 他の素材に比べて保温性が低く、冬場に冷たく感じることがある
- 購入すると価格が高い
- ペーパーコードに傷みや破れが生じた場合は、張り替えが必要
椅子用のペーパーコード
椅子用の紙紐はAmazonに売っていました
ペーパーコードスツールを買うとなると数万円しますが、自分で編んでしまば数千円。ペーパーコードスツールが数千円で手に入るなら、かなりのお手頃価格です
それでも、もっと安く作りたいとケチった私は約2000円のこちらを購入しました
なかに細い麻ひもが入っている4mmのものです
おそらく椅子用の方が5mmで太くて編みやすいと思います
ペーパーコードの編み方
ペーパーコードをひたすら編む
いくつか編み方があるのですが、私は「カナコ編み」という編み方を選択しました
所要時間3日程
普段は仕事をしているので、休日と仕事終わりの3,4日で作り上げました
座面が小さめの椅子なら半日ほどで出来てしまうと思います
参考動画
YouTubeでペーパーコードスツールの動画をいくつも見ましたが、一番わかりやすくて参考になった動画がこちら⇩
ものすごく丁寧でわかりやすい動画です
しかし骨格になる木のフレームの大きさも形も全く違ったので縦糸が何本とか、合計何回巻くとかは数えずに編み方だけ参考にした感じです。そんな適当な初心者の私でもしっかりとした座面が張れました
文章で説明するよりもこちらの動画を参考にした方が良いと思いますが、私が実施した様子も記録として残しておきます
座面が四角形の椅子の方が圧倒的に編みやすいと思いますが、この半円のような形でもなんとか形になりました
ペーパーコードの編み始め
まず自分が片手で持てるだけのペーパーコードを内側から引き出して手でくるくると巻いて程よいところで紐を切ります
編んでいるうちに手が痛くなってくるので軍手などがあるといいでしょう
編み始めは自分の右側から始めます
まずは縦糸を張っていきます。6回巻いて次に下側から紐を対面の木枠へ2回渡します。また6回巻いて7本目と8本目を対面の木枠へ…という感じで繰り返します
するとこんな感じに2本ずつ等間隔に縦糸が張れます
交互に紐を編んでいく
縦糸が張れたらあとはひたすらに2本ずつ交互にペーパーコードを通して編みこんでいきます
適度に(しっかりめに)引っ張ってゆるくならないように頑張りましょう
ペーパーコードの継ぎ足し方法
ペーパーコードがなくなったら、裏側で新しく出したペーパーコードを結んでつぎ足します
表でなくなっても裏側まで戻って見えないところで継ぎ足してください
裏側の編みについて
先ほどの参考動画では、丁寧過ぎて裏面もすべて表と同様に2本ずつ編みこんでいらっしゃいます
それだとかなり大変です
ネットでいろいろと座面の編み方を調べていると裏を全く編まない方法もあるようです。しかし編んだ方がしっかりとした印象になるのは確か
私は上のように椅子の裏面だからと少し手抜きをして4本ずつ編みこむ方法を選びました
半分ほど進んだら、裏面の編み方を変える
裏側は、表のように並行に縦糸が並んでいません。中央付近まで進んだら後半の縦糸をよく見て編みこむ紐を変えるとラストまでキレイに編むことができます
かわいいペーパーコードスツールの完成
最後の紐は見えないところで結んで止めます
網目を定規かなにかで真っ直ぐに整えて完成です
自分で作ったとは思えない出来栄えで大満足
動画のものよりもかなり大きなものができました
⇧比較するための文庫本とメガネ
座り心地も結構いい感じです。なにより達成感がやばい
そのうち椅子のこげ茶の脚をサンダーで削って、背もたれ切断がわからないようにするつもりです
余ったペーパーコードの用途
古紙をまとめるだけに使うのはなんだか勿体ないので、何か作ろう
というわけで、猫ちゃん用円座を作りました
⇩作成の工程は別の記事に上げます