VPNは、オンラインセキュリティの世界で急速に広がりをみせています
VPNとはバーチャル・プライベート・ネットワークの略で、パソコンを使って仕事をする人ならば名前は耳にしたことがあるのではないでしょうか
VPNがセキュリティ関係とは知っていても、詳しくは知らないという人も多いと思います
ここではVPNとはいったい何なのか、VPNでオンラインの脅威からプライバシーを保護する仕組みや必要性について初心者にもわかりやすくご紹介します
VPNとは何?
まず、VPNというのは virtual private network の頭文字です
日本語にすると「仮想的なプライベート回線」となります
VPNは、インターネット接続を通じてデバイスとインターネットの間に安全でプライベートな接続を作り出す技術です
具体的には VPNは利用者のデータを暗号化し、インターネット上を通過する際にデータのプライバシーとセキュリティを保護します
なぜVPNが必要なの?メリットは?
大切な仕事のデータを扱っているわけじゃないから個人的には必要ないと思っている人も多いかと思います
しかし、外でフリーWi-Fiを使う機会がある人や海外旅行をする人にはVPNが必要と言えるでしょう
VPNでプライバシーを守る
公共のフリーWi-Fiは便利ですが、データの送受信が暗号化されていないためハッカーが手軽にアクセスできる潜在的なリスクがあります
知識があれば簡単に盗聴されたり アカウントが乗っ取られるなどの危険性があるのです
デジタル社会の進歩に伴ってスマホやPCを日常的に使っているだけでも個人情報の盗聴、漏洩、データ改ざん等、目に見えない危険が潜んでいます
VPNを使用することで自分のデータを保護し、オンラインでのプライバシーを確保することができます
これが月々数百円のVPNでセキュリティレベルを上げて対策できるのであれば、利用の価値は大いにあるのではないでしょうか
さらにVPNは通信セキュリティ以外にもメリットがあります
VPNで国や地域のアクセス制限を回避できる
VPNは地域制限を回避するためにも使用できます
たとえば、特定の国や地域でコンテンツが制限されている場合、VPNを使用することでその制限を回避し、制限されたコンテンツにアクセスすることができます
これは、海外旅行やビジネスシーンなどでも便利です
世界中に通信拠点(サーバー)を持てる
どういうことかというと、VPNを提供する会社は世界各国にVPNサーバーを設置しています
ユーザーはそのVPNサーバーを利用することで世界中に新たな通信拠点(サーバー)を持てるということです
海外に設置してあるサーバーを経由することで日本からアクセスできないサイトを閲覧したり、逆に海外に旅行した時に日本にいなければ見ることのできない日本のサイトやサービスにアクセスすることもできるようになります
具体的には「Tver(ティーバー)」は日本にいなければ見られない動画配信サービスですが海外から見れるようになったり、「PayPay(ペイペイ)」も日本国内でしか使えませんが、VPNを利用して海外から家族に送金するようなこともできます
他には情報規制の多いロシアや中国の国民がVPNで海外サーバーを使って自国で報道されない真実を調べたりする際にも利用していると言われています
VPNはテレワークで需要が増えた
VPNが広まってきたのにはコロナ禍でテレワークが増えたことに関係します
企業は通常、企業のプライベートネットワーク内で業務を行っていますがテレワークで仕事をするとなると誰もが使えるインターネット(公共のパブリックネットワーク)を経由することになります
企業の情報が簡単に外からアクセスできるようになってしまえばデータを盗まれる恐れや情報漏洩などの心配がでてきます
そこで通信を暗号化できるVPNに注目が集まりセキュリティのために導入する企業や個人が増えたわけです
VPNの仕組み
VPNはインターネットに接続する際、PCなどのデバイスと通信先との間に仮想的なトンネルを作ります
トンネルをつくって外から見えない状態にして、しかも暗号化するのでデータは安全に転送されるのです
この手厚いセキュリティの結果、VPNは利用者の通信経路を消して追跡できない状態にします
デメリットは通信速度の低下と信頼性
VPNのデメリットを挙げるとしたら、通信速度が低下することです
本来は経由しないVPNサーバーを通って暗号化しているため、通常よりも通信速度は遅くなってしまいます
VPNはやはりサーバー数の多い大手の会社から選ぶ方が通信速度についての問題は少なくなります
もう一つのデメリットとしては、通信を暗号化してもVPNを提供する会社がデータを見ようと思えば見れる点です
VPNのなかには無料で利用できるVPNもあります。しかし、運営管理をボランティアが行っているなど運営実態が不明なので使わない方が賢明です
また無料だとサーバーの数や性能にもお金をかけられないため、通信速度が遅いなどの問題もあります
そのようなことがないようにノーログポリシーを掲げていて信頼できる会社のVPNを使うべきでしょう
VPNのノーログポリシーとは
ノーログポリシー(no log policy)とは、利用者の「ログ(記録)を保存しないという約束事」です
閲覧履歴やIPアドレスなど、個人情報を特定できるようなログは「保存・収集していない」「第三者に提供・共有しない」ということ
ノーログポリシーを掲げるVPNは「ノーログVPN」や「ログなしVPN」と呼ばれることもあります
ノーログVPN・ログなしVPN のおすすめ
VPNサービスを利用する際には、利用料金・速度・信頼性やカスタマーサポート対応などの要素を確認し、自分にあったサービスを選びましょう
ノーログポリシーを掲げているおすすめVPNサービスは、世界最大手のNordVPNとExpressVPNです
日本で急速に評価を上げている日本製のMillenVPNもおすすめです
上記の3つのVPNサービスは、日本での利用者も多く通信速度や口コミなどの評価についても定評があります
サービス | MillenVPN | NordVPN | ExpressVPN |
料金 | 396円~1,738円 | 594円~1,925円 | $8.32~$12.95 |
ノーログポリシー | ◎ | ◎ | ◎ |
30日間 返金保証 |
あり | あり | あり |
サーバー数 | 1300以上 | 5705 | 3000以上 |
サーバー 設置国数 |
72 | 60 | 94 |
特徴 | 日本企業 | 一番人気 | 最速クラス |
※2023/8時点の情報です
※料金は、2年プランなどの長期プランを契約すると月あたりの金額が安くなる傾向にあります。またExpressVPNについては米ドル円のレートによって変動があるため$の表記としています
日本企業 MillenVPN (ミレンVPN)
MillenVPNはブログやサイトを作成したことがあれば、だれもが知るレンタルサーバーmixhostを提供するアズポケット社のVPNサービスです
後から紹介するNordVPNやExpressVPNよりも速度が遅いと言われています
料金面については3社の中で最安です
また日本企業なのですべてにおいて日本語対応がなされています
人気が高い NordVPN (ノードVPN)
NordVPNは、2012年に設立され本拠地をパナマに置く業界大手、新規利用者数がナンバー1の人気が高いVPNサービスです
サーバー数が5,600台以上と多く、通信速度・料金の安さなどから見てもコストパフォーマンスに優れたVPNと言えます
公式NordVPN
速度に定評 ExpressVPN (エクスプレスVPN)
2009年に英領ヴァージン諸島で設立されたVPNサービスで、サーバー数も多く業界最速クラスとも言われるほど通信速度に定評があります
その分、先に紹介した2社よりも契約料金が割高になっています
おすすめVPNサービスまとめ
サービス | MillenVPN | NordVPN | ExpressVPN |
料金 | 396円~1,738円 | 594円~1,925円 | $8.32~$12.95 |
ノーログポリシー | ◎ | ◎ | ◎ |
30日間 返金保証 |
あり | あり | あり |
サーバー数 | 1300以上 | 5705 | 3000以上 |
サーバー 設置国数 |
72 | 60 | 94 |
特徴 | 日本企業 | 一番人気 | 最速クラス |
※2023/8時点の情報です
※料金は、2年プランなどの長期プランを契約すると月あたりの金額が安くなる傾向にあります。またExpressVPNについては米ドル円のレートによって変動があるため$の表記としています
MillenVPNは私が現在個人的に利用しているVPNサービスです。2倍速でYouTubeなどを見ても動画が止まることもなく通信速度についての不満はありません
個人的な決め手としては料金の安さと提供会社の知名度(mixhostの会社)、もし問い合わせなければいけない事態になっても日本語対応の安心感があり日本の法律に準拠しているためMillenVPNを選びました
今回紹介した3社は、どれも30日間返金保証がついているため試しやすいVPNサービスだと思います
VPNについて まとめ
VPNはインターネット上でのプライバシーを保護し、セキュリティ面でリスクを軽減するために必要な心強いツールです
VPNを使用することは、個人情報や大事なデータを守る手段になります。さらに国や地域のアクセス制限を回避し、あらゆるコンテンツにアクセスするためにも便利に利用できます
ネット上でのセキュリティを向上させ、プライバシーを保護するためにVPNを上手に活用していきましょう
最後までお読みいただきありがとうございました